震災被害で読売がついに1千万部割れ?

2011年5月号 連載 [メディアの急所]

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東日本大震災はリーマン不況から立ち直る兆しを見せていた新聞界を直撃した。まず販売部数の激減。読売は震災前、東北全体で32万部、被災地エリアでは20万部の部数があったが、震災が5万部を押し流してしまった。朝日も東北全体で32万部、被災地20万部のうち、4万部が津波とともに消滅。日経も東北全体で10万部、被災地7万8千部のうち、1万2千部が一瞬にして失われた。多くの販売店が津波で流失・倒壊し、犠牲になった販売店主・店員も多いなかで、「喪失した部数の回復は不可能」(大手紙幹部)。被災者から購読料をとれるような状況ではなく、「避難所に無料で新聞を届ける」(同)のが精一杯という。読売は他社の冷笑をものともせず、2月の公称発行部数(ABC部数)でも1001万部と大台を「堅持」したが、5万部消滅を受けて、この先どんな数字を出すのか注目される。さらに痛いのが広告だ。新聞用紙の ………

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