「原発対策」に夢中になって被災地支援は無関心、ほったらかし。国難に「軍曹レベル」の宰相では堪らない。
2011年5月号 POLITICS [さっさと退陣が国のため]
東日本大震災から1カ月の4月11日。反転攻勢をうかがった首相の菅直人は頭から冷水を浴びせられた。「震災をはねのけて新たな日本をつくる努力を、先頭に立って全力で頑張り抜く覚悟だ」午後2時46分、首相官邸での緊急災害、原子力災害の両対策本部の合同会議。菅は全閣僚とともに1分間の黙祷で犠牲者の冥福を祈った後、復興への体制立て直しを力説した。夕刻に記者会見で防衛大学校長の五百旗頭真を議長に据え、有識者らを集めた「復興構想会議」始動の大号令を発する手はずだった。その直前、またも強い地震が東北地方を襲った。東京電力の福島第一原子力発電所では1~3号機が一時、全電源を喪失する緊急事態に陥った。菅はやむなく会見の1日延期に追い込まれた。折しも10日投開票の統一地方選挙では「どこも『菅がダメだから』で選挙にならなかった」(ある閣僚)ほどの逆風。知事選でも道府県議選で ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。