2011年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]
「再上場」を目指している足利銀行の持ち株会社、足利ホールディングス(HD)に「赤信号」が点滅している。足利銀行は03年に経営危機に陥り、特別危機管理銀行に指定され、一時国有化された。その後、預金保険機構の下で不良債権処理など再建を進め、08年に野村証券の持ち株会社である野村ホールディングス傘下の投資会社が中心となって設立した「足利ホールディングス」が受け皿となり、一時国有化を終了した。現在、足利HDの約45%の株式を保有する野村フィナンシャル・パートナーズなどが投資利益を得るために足利HDの再上場を目指している。ところが、先に行われた日銀の考査で、足利銀行が日銀に未報告だった不祥事が約140件もあることが判明。金融機関で不祥事が発生した場合は、監督官庁である金融庁への報告と併せて、義務こそないとはいえ日銀へも報告するのが通例だ。不祥事は行員による少額 ………
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