亡命リビア外相「二重スパイ」の素顔

MI6がお膳立てしたカダフィの側近の離反。だが、報復テロの恐怖が浮上、アル・カイダ勢力の台頭も。

2011年5月号 GLOBAL

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3月30日、チュニジア南東部ジェルバ島の空港から、チャーターされたプライベート・ジェット機が、あわただしく飛び立った。行き先はロンドン。乗っていたのはリビアの最高指導者ムアマル・カダフィの側近中の側近、ムーサ・クーサ外相だった。お膳立てをしたのは英国の対外諜報機関MI6である。同日、英外務省はクーサの英国亡命と外相辞任、他のカダフィの側近たちにも彼が政権離反を呼びかけたことを明らかにした。クーサは単なる外交官ではない。リビア諜報機関のトップで、手がけたテロなどの工作リストには、北アイルランドの英国離脱を求めるカトリック系武装組織アイルランド共和軍(IRA)への武器供与、86年の西ベルリン(当時)のディスコ爆破、そして88年にスコットランド上空で時限爆弾が爆発、墜落したパンナム機事件、89年にニジェール上空で起きたUTAフランス航空機爆破事件など枚挙にいと ………

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