菅総理が抜擢した富士通総研出身の内閣審議官がキーマン。「政治主導」が実を結んだ唯一のケース。
2011年4月号 BUSINESS
いまや倒壊寸前とも見える菅民主党政権にあって、一人、気を吐く男がいる。民主党政権誕生で民間から抜擢されたポリティカル・アポインティー、内閣官房国家戦略室の梶山恵司内閣審議官(57)である。彼が辣腕を振るって、画期的な「森林・林業再生プラン」をまとめ上げた。官僚任せではとてもできない仕事をやってのけたプロセスは、「政治主導」が政策として実を結んだ唯一の成果である。政治主導とは口先ばかり、政治家がまったく政策立案の役に立たず、看板倒れの菅政権のなかで、「政治主導とはかくあるべき」と示したユニークなケースだ。たかが林業、と言ってはいけない。林業再生は民主党の21世紀成長戦略の柱の一つに位置付けられている。再生プランは、100万人の雇用、市場規模4兆円という壮大な森林産業育成へつながる設計図を描いている。いずれは日本を支える新産業になり得ると、梶山審議 ………
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