フェイスブック「皮算用バブル」

公開前の増資ラッシュで、ツイッターもグルーポンもバリューが噴き上げたが、眉にツバを。

2011年4月号 BUSINESS

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昨年12月、クリスマスで人けのないニューヨーク市内の国務省記者クラブに100人近い記者が詰めかけた。大半が女性だ。お目当ては、ウェブを舞台にした仲間内のバーチャル交流の場であるソーシャルメディアの雄「フェイスブック」の共同創業者クリス・ヒューズなのだ。ヒューズは新たなNPOサイト「ジュモ」を立ち上げ、そのお披露目を兼ねて会見場に現れた。ヒューズはハーバード大学時代にマーク・ザッカーバーグと共同でフェイスブックを立ち上げ、バラク・オバマ大統領の選挙キャンペーンではデジタル分野の選挙広報部長を務めたことで知られる。加えて金髪の独身、典型的なワスプ顔だ。会見後には女性記者たちが黄色い歓声を上げ、記念撮影をせがんだ。ただ、彼女たちが憧れるのはその甘いマスクだけではない。ヒューズは時価総額650億ドル(約5兆3千億円)ともいわれるフェイスブックの株式のうち1% ………

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