2011年4月号 DEEP [ディープ・インサイド]
京都仏教会の有馬頼底理事長が起こした申告漏れ(86頁参照)を受け、公明党は早速、母体の創価学会に累が及ばないよう過敏に反応しているようだ。有馬氏に関する報道から1週間後の2月25日、公明党の池坊保子衆院議員は国会質問で「(有馬氏の問題で)宗教法人全体に対する信頼が損なわれるのであれば残念」と述べ、さも既存仏教界と学会は違うのだ、と言いたげだった。その1週間後の3月5日には「日本漢字能力検定協会」(漢検)の理事長を解任された池坊氏。やはり漢検理事で池坊降ろしの急先鋒だったのが有馬氏だ。池坊氏から週刊誌への「リーク」があったこともあり、漢検の「内紛」が国会に持ち込まれたにすぎないと受け止める永田町・マスコミ関係者が多かったが、実情はちょっと違うようだ。公明党関係者によると、創価学会が避けたいのは、宗教法人に対する世論の風当たりが強まり、「おいしい」 ………
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