見城 徹(幻冬舎社長)

幻冬舎MBO難産 挙動不審のGCA

2011年4月号 BUSINESS [インタビュー]

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――93年の幻冬舎創立で「ひとつ間違えれば地獄へいく薄氷を踏みたい」と宣言しました。その薄氷をMBO(経営陣による自社買収)で踏みました。そもそもなぜ上場を?見城 出版社って丼勘定じゃないですか。投下したおカネがどこで生きるか、ちゃんとした会社にしなければいけないという思いが創立4年目くらいに強くなってきた。それなら、上場してガラス張りにしようと考えた。資金調達の必要は、2003年の上場時点ではそう感じていなかったんですけどね。――それがなぜ8年で上場廃止に?見城 出版不況は上場時より一層厳しい。短期的な利益や株価を考えていたんじゃ、これは難しくなる、株主にも迷惑がかかるな、と思うようになった。業績予想を立てて毎期そこそこの利益は出せても、中身は当たるも八卦当たらぬも八卦。3四半期の末になってある程度の利益を出そうと、四苦八苦することになる。売れない作 ………

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