ドコモ危うしインド携帯疑獄

ドコモ唯一の海外成功例「タタ・ドコモ」。26%出資に2500億円の高値づかみ。下手をすれば免許失効も。

2011年4月号 BUSINESS [汚れた電波免許]

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世界一の8億人携帯電話市場、中国を猛追するインド――11年1月末までに携帯加入者は7億7118万人に達し、10年前の約200倍と爆発的に増えている。内外の通信業者がしのぎを削るこの激戦場で、第2世代(2G)の新規周波数帯割り当てをめぐる3兆円規模の疑獄が発生し、マンモハン・シン政権を揺るがす大スキャンダルに発展しようとしている。汚職に関与したとされる女ロビイストや、日本のNTTドコモの提携先タタ・グループなどの大企業トップも、内務省直属の中央捜査局(CBI、日本の特捜部にあたる)の捜査や事情聴取を受けて、火の手はさらに広がる勢いだ。「死屍累々」だったNTTグループの海外進出で唯一の成功例と言われたタタ・ドコモの業績にも暗い影を落とし始めた。2月2日、アンディムス・ラジャ前通信IT(情報技術)相(47)が、2G免許を格安で割り当てた見返りに巨額の賄賂を受領した容疑で側近2人と ………

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