「16人造反」の仕掛人、平野貞夫の次の一手

2011年4月号 POLITICS

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「また小沢の仕掛けだな……」2月17日、民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人が会派離脱を表明したことに対して、そんな憶測が渦巻いた。昨年9月の党代表選で菅直人首相に敗れた小沢氏は、今年に入って政治資金規正法違反罪で強制起訴され、「党員資格停止」処分となり、今では閉門蟄居の身。とは言っても、そこは20年以上も政界に君臨する小沢氏のこと。このままフェードアウトするはずもなく、「16人の背後に小沢あり」と見られても仕方がなかった。が、16人の決起シナリオを描いたのは小沢氏ではなく、小沢氏の知恵袋とされる平野貞夫元参院議員(75)だった。実際、決起の当日、平野氏の電話に小沢氏は「あの16人の意志には参ったな。しかし、これだけの決断をしたことを、私が理解しないわけにはいかない」と語ったという。16人のリーダー格、渡辺浩一郎議員から会派離脱の決意を知らされた小 ………

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