「アジアの地雷原」は中印パ三角形

アフガンで米国がタリバンを掃討できずに譲歩すれば、3国の危うい均衡は崩れかねない。

2011年3月号 GLOBAL

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友好国間でも、国際関係が安定している状況などまれなことであろう。一番緊密な関係にある同盟国同士でも、国益が少しでも絡めば、たちまち緊張に陥る。互いに国境を接するインド・中国・パキスタンという三つの核保有国で形成されるアジアの三角地帯は、爆発寸前の状態にある世界でもっとも不安定な地域だが、それだけにこの地域で安定を期待すること自体、非現実的と言える。この三角地帯では過去約60年間で、領土や国境問題をめぐる四つの大戦乱(1947年、65年、71年の印パ戦争、および62年の中印国境紛争)が繰り広げられてきた。62年の中印国境紛争では、激しい衝突の末、中国がインド東北部のかなりの部分にまで国境線を前進させている。対するインドは、中国が「反動主義者」「封建農奴性社会の支配者の一派」と毛嫌いするチベット仏教徒の最高指導者ダライ・ラマ14世のインドへの亡命を許し、戦 ………

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