2011年3月号 POLITICS
前号で鹿島建設のアルジェリアでの巨額損失を報じたところ、続報が飛び込んできた。なんと国土交通省が鹿島を救済するため、東京湾トンネル工事などを、優先受注させているというのだ。「官製談合」の疑いもあり、「国交省が、そこまでするのはなぜか」と憶測を呼んでいる。問題の工事は、関東地方整備局が発注する高度技術提案型大型工事案件。受注額は100億円を超える。技術提案型とは受注希望会社が工事に使用する技術を提案し、国交省が審査して技術評価点を与え、これに工事の見積もり金額を加味した総合評価で受注会社を選定する仕組みになっている。通常の入札と審査が行われれば、優れた技術工法が高い評価点を得て受注に至るのだが、件の工事ではそうはならず、きな臭い疑惑が浮かび上がった。まず鹿島は過去、施工中の羽田空港D滑走路護岸工事で砂利の不正流用が発覚、検査当局に指摘を受けた ………
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