稲盛JAL会長が拘った「鶴丸」ロゴ復活の舞台裏

2011年3月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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日本航空は赤い鶴をかたどった「鶴丸」ロゴを4月に復活させる。稲盛和夫会長の強い意向で、なし崩し的に決まったものだ。そもそも鶴丸を日航が採用したのは1959年。日航がフラッグキャリアとして成長を続けていた時代のことだ。その後、02年の日本エアシステム(JAS)との経営統合を機に「太陽のアーク」と称する現在のロゴに切り替えられ、鶴丸は垂直尾翼から姿を消す。日航によるJAS救済という印象を薄める狙いもあった。ところが、日航に乗り込んだ稲盛会長は現ロゴに難色を示した。JALの「A」を横切るアーク(円弧)が文字を切り裂いているように見えたようだ。破綻企業をめぐっては、ダイエーの「欠けた円」のロゴ、日本長期信用銀行(現新生銀行)の不安定な形状の本社ビルなどが、「破綻の原因」のシンボルとして風水や縁起を気にする人たちの間でよく話題にのぼる。精神性を重んじる稲盛会長は ………

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