街に溢れる危ないクリーニング店

業界大手に法とモラルが通用しない不条理な世界。国会議員の擁護発言で行政指導も腰砕け。

2011年3月号 LIFE

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多くの人が利用するクリーニング店は、全国に14万軒もあり、街を歩けば、必ず看板が目に入る。このうち、実際に作業を行う「クリーニング所」は約3万軒で、そのほとんど(全体の94%)が石油系溶剤を使用したドライクリーニングを行っている。石油系溶剤は引火の恐れがあるため、建築基準法で工業地以外での使用が禁じられている。ドライクリーニング洗濯機には溶剤タンクが付随するため、ひとたび引火すれば爆発炎上することになる。毎年、いくつかのクリーニング店で火災が起こる。昨年9月、東京・大田区内のケースでは爆発によって地響きが起こり、火柱が上がった。クリーニング業は決して安全な職業ではなく、街中のクリーニング店の火災事故は非常に危険である。ところが、この石油系溶剤の危険性を承知のうえで、平然と不正を行う業者がいる。特にクリーニング業界では中小事業主より、全国規模の ………

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