朝日新聞の「スターライター」が早期退職

2011年3月号 連載 [メディアの急所]

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朝日新聞社が実施した早期退職制度「第2陣」で、この3月末に44人が退社する。「スターライター」と評される編集委員や政治部長経験者が含まれるため、「いよいよ泥船からの脱出が始まった」と社内では囁かれている。秋山耿太郎社長はよほどショックだったと見えて、1月31日付で全社員にメール配信したメッセージで「もう少し会社に残って活躍していただきたかった人も少なからず含まれています」と心痛を漏らしている。退職者の中で最大の「大物」は、元東京本社編集局長で現編集委員の外岡秀俊氏。東大法卒の77年入社。在学中に小説『北帰行』で文藝賞を受賞。社会部畑だが、ニューヨーク特派員や欧州総局長などを歴任した国際派だ。編集局長時代は調査報道にも力を入れるなど編集改革にも力を注いだ。編集局長を降りてからは、中国を取材したいという本人の意向もあり、香港駐在のアジア担当編集委員 ………

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