2011年3月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
自民党の伊吹派会長、伊吹文明元幹事長(73)が谷垣禎一総裁の党運営を批判する場面が増えている。2月3日の伊吹派総会。伊吹氏は愛知県知事選で党内の足並みが揃わない点を捉え、「自民党の支持率は上がらない。互いに違う方向を向いて進むようなことを許していては、執行部はダメだ」と、露骨な谷垣批判をした。財務相や文部科学相などを歴任した政策通で知られる伊吹氏は「政局の人になっている」(自民党関係者)。狼煙をあげたのは1月24日の伊吹派総会だった。谷垣総裁が通常国会で民主党政権を衆院解散・総選挙に追い込むと表明したのに対して「考えていた通りにできない場合、出処進退は執行部が考えることだ」と発言。「伊吹さんは谷垣応援団のはずなのに」と、驚きの声が上がった。周辺によると、伊吹氏は「今国会が政権奪還のラストチャンス」と見ており、「言葉だけでは政権を取れない」とし ………
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