2011年3月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
外務省人事の焦点は次期駐米大使。現職の藤崎一郎大使は5月で就任丸3年。政界筋では民間人起用が噂され、元朝日新聞主筆の船橋洋一氏(66)が浮上。外務省は薮中三十二前事務次官(63)を推し、巻き返しを図っている。船橋氏はリベラルな朝日新聞内では異色の日米同盟重視派。一方、薮中氏は英語研修組で、北米二課長、アジア大洋州局長、外務審議官を経て、08年1月から外務事務次官を務め、昨年8月に退官した。昨年7月、当時の岡田克也外相が「政治主導」の証として駐中国大使に元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎氏を起用したばかり。この上、「外務省人事の頂点である駐米大使まで、民間人に取られてはたまらない」と外務官僚たちは口を揃える。何としても「船橋大使」を潰したいところだが、船橋氏は駐米大使に意欲満々で、「昨年夏ごろから水面下で、首相官邸筋に売り込みを図っている」(政府筋)。菅 ………
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