中国ステルス戦闘機「殲20」の隠れた弱点

ゲーツ米国防長官と胡主席の会談直前、これみよがしに映像がネットに出現。実態は「張り子のトラ」か。

2011年3月号 GLOBAL

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1月11日、米国のロバート・ゲーツ国防長官は訪問先の北京で胡錦涛(フーチンタオ)国家主席(兼共産党中央軍事委員会主席)と会談した。1週間後に米国を公式訪問する胡錦涛と、米中の軍事交流再開を話し合うのが目的だった。だが、この会談は意外な展開となり、世界の注目を集めることになった。ゲーツが胡錦涛に会う直前、中国軍が開発中の第5世代戦闘機「殲(チエン)20」のテスト飛行の映像がインターネット上に出現したのだ。殲20は中国初のステルス戦闘機で、実戦配備は2017年以降とされている。試作機は四川省成都市内の滑走路を午後12時50分に離陸し、15分後に着陸した。中国の最高軍事機密である殲20の映像が、軍の意図を抜きにしてネットに流出することはあり得ない。ゲーツ訪中に合わせて中国軍の技術力を誇示する狙いだったのは明らかだろう。それより気になるのは、殲20の性能が米国やロシ ………

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