「小倉御曹司」の復帰に揺れるヤマトホールディングス

2011年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

4月にみずほコーポレート銀行出身の木川眞氏が社長に就任するヤマトホールディングスが揺れている。同社の専務執行役員を07年に突如として辞任し、米国に旅立った小倉康嗣氏(50)が4月に復帰するというのだ。同氏は宅急便の生みの親、小倉昌男氏の長男。慶応大法学部卒業後、大日本印刷に入社。89年にヤマトへ転じ、10年後には取締役就任。営業から管理部門まで一通りの業務を経験し、中核企業であるヤマト運輸の社長も務めたが、06年に実力者である有富慶二会長の手で、ホールディングスの専務に棚上げされた。この間、社内では有富派と反有富派の抗争が激化。怪文書が飛び交う異常事態になった。御曹司が「米国で経営学を勉強する」と言い残して去ったのは勿怪の幸いだったが、まさか復帰の芽があるとは、誰も思っていなかった。昌男氏が生前に持ち株をすべて財団に寄付したこともあり、嫡流とはいっ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。