東電を蝕む黒幕の「脅迫状」

西松建設から40億円の融資返済を迫られ、苦し紛れに恫喝した手紙を入手して笠間検察が「これでいこう」。

2011年2月号 DEEP [特捜部のリベンジ]

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12月27日、「特捜部たたき上げ」の笠間治雄検事総長が誕生した。大阪地検の前特捜部長ら3人が証拠改竄・隠蔽容疑で逮捕され、大林宏前総長が引責辞任した後の緊急登板だが、検察未曾有の危機に「現場に何ができるか、じっくり考えたい」と抱負を語った新総長には時間がない。任期はおそらく1年、手を拱いていては特捜部を立て直せない。特捜ここにあり、と存在意義を示す事件を短期間で仕上げなければならない。その標的は何なのか――年明け早々、特捜部が動きだした。幾重にも施錠され封印されてきた“原発利権”の封が解かれようとしている。本誌が「仙谷官房長官と白川司郎の『点と線』」と題する記事を載せたのは昨年9月号である。当時、官房長官だった仙谷由人と白川司郎との交わりをこう書いた。「仙谷と白川――学生時代から筋金入りの闘士として鳴らし、ついに官房長官にのぼりつめた弁護士と、政治 ………

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