清沢洌日記 と富士アイス

戦時も潑剌、投資に農業

2011年2月号 連載 [日記逍遥 第25回]

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「紀元節だ。朝日さやけし。ああ、天よ、日本に幸いせよ。日本を偉大ならしめよ。皇室を無窮ならしめよ。余は祖国を愛す。この国にのみ生れて、育ちて、死ぬ運命に結ばるのだ」(昭和18年2月11日)昭和17年12月に始まる清沢洌(きよし)の日記を読み始めると、すぐに日本を賛美する言葉にぶつかり驚かされる。「反戦」の評論家というイメージとは、あまりにも異なるからである。東条内閣が総辞職したときも「この独裁者が仆(たお)れたのは、日本は矢張り皇室が中心だからだ。この制度により願わくは、過激なる革命手段によることなくして戦争始末をなさん」とあって、「皇室が中心」の「制度」に期待している。もっとも日米開戦の日の思いを聞かされると、なぜ「反戦」かというのも納得がいく。「愛国者として、これで臣節を全うしたといえるか、もっと戦争を避けるために努力しなければならなかった ………

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