「カタールW杯」汚れた裏側

大方の予想を裏切った18年ロシア、22年カタール開催決定。札束と陰謀が渦巻き、日本は理事枠を失った。

2011年2月号 GLOBAL [カネまみれFIFA]

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1月6日、国際サッカー連盟(FIFA)はアジア地区選出の理事選(改選枠2)を行い、日本の田嶋幸三氏(日本協会副会長)は、韓国の鄭夢準氏(現職)や中国の張吉龍氏とともに落選した。ワールドカップ(W杯)開催国を選ぶ投票権のあるFIFA理事枠を日本が失ったばかりか、東アジア代表がいない異例の事態。新理事は2人ともカタールのモハメド・ビン・ハマム氏(アジア・サッカー連盟会長)べったりで、これまでもゴリ押しが目立った実力者ハマム氏がアジア地区を牛耳りそうだ。「カネまみれFIFA」を調査報道してきた本誌は、08年6月号に寄稿したスイスのジャン・フランソワ・タンダ記者に改めてFIFAの腐敗にメスを入れてもらった。

酷暑と施設不足もものかは

アジア地区理事選より約1カ月前の12月2日、W杯2018年、22年大会の開催国を決めるFIFA理事会がスイスのチューリヒで行われた。22年の単独開催をめざしていた日本は2回目の投 ………

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