「大転換期」に備えて内向き抗争を止めよ

2011年2月号 連載 [隗より始めよ]

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政権交代から2度目の新年を迎えた。民主党政権は、「政治とカネ」や「問責決議」といった永田町の内輪もめ、尖閣諸島や北方領土での隣国の揺さぶりに踊らされ、未だ安定的な国家戦略を描けずにいる。こうした中、国民の関心も、ねじれ国会、与野党対立、統一地方選といった国内の党派抗争ばかりに集まっている。ところで2011年、日本はどのような国際環境の下に置かれるだろうか。経済面では、スペイン国債の大量償還期限の到来に伴うユーロ不安や米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和政策継続に伴う円高リスク、新興国で進行しつつあるバブルの崩壊リスクなどがあり、日本の景気回復の前途は多難だ。海外の動向に臨機応変に対応する高度な経済運営が不可欠だろう。また我が国を取り巻く国際政治は、引き続き北朝鮮をめぐる緊張の下に置かれる。日米連携を強化し、
中・露の緊張緩和に向けたコミットメン ………

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