住友信託の高橋会長が勇退 中央三井の会長はどうなる

2011年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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年末の12月24日、中央三井トラスト・ホールディングスとの経営統合が4月に迫った住友信託銀行から高橋温会長の退任(3月31日付)が発表された。この人事に最も驚いたのは、当の住友信託と統合相手の中央三井の両関係者だった。双方から「なぜ、この時期に」と訝る声も出たが、高橋会長の周辺は「高橋さんは以前から、統合後の新しいボードメンバーには加わらないと明言していた」と語る。その点では「代表権はもちろん、取締役を持たない相談役に退いたのは見事な引き際」と、金融界の評価は高い。高橋会長の退任発表によって、今後、注目されるのは中央三井信託銀行の田辺和夫会長の去就。69歳の高橋会長が退くと、65歳の田辺会長がグループ最長老になる。統合相手で4月から会長を兼務する住友信託の常陰均社長は56歳、一方の中央三井の奥野順社長は60歳。高橋会長の退任によって、住友信託は一気に若 ………

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