団塊「男やもめ」の孤独死が急増

ほとんどが糖尿病患者。離別、死別、非婚などにより孤立。現場は腐臭と夥しい蝿が飛び交う修羅場だ。

2011年2月号 DEEP [悲惨な「命の果て」]

  • はてなブックマークに追加

「私は十数年前からお葬式の電話相談業務を続けてきましたが、ここ3年ほど『身寄りのない人が亡くなりまして』という孤独死の電話相談が急に増えています。件数は3年前の10倍。しかも『身寄りがない』と言いながら、実は相談者は亡くなった人の甥っ子や姪っ子さんで、故人とは生前に交流が絶えていたというケースがほとんどなのです」そう語るのは葬儀紹介会社「株式会社コネクト」の三国浩晃社長だ。三国氏によると、通夜も葬儀もせず遺体を火葬する「直葬」が増えてきたのが10年ほど前。やがて、それに合わせるように「孤独死」の相談が増えてきたという。直葬の費用は20万円前後。孤独死と直葬の増加には、人間関係の希薄化と不況が暗い影を落としている。コネクトの調査では08年度に行われた葬儀の4分の1以上にあたる28%が直葬で、核家族化が進んでいる都市部ほどその増加が顕著だ。三国氏が言う。 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。