「副会長ポスト」を新設した日経の狙い

2011年2月号 連載 [メディアの急所]

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日本経済新聞社が1月1日付で「副会長」を新設した。会長と社長の間の中2階ポストに就任したのは平田保雄・日経BP前社長(65)。昭和44年日経入社。同社の主流である経済部の生え抜きで、かつては日経のプリンスと言われ、経済部長、東京本社編集局長などの要職を歴任。鶴田卓彦元社長の社長室長を務め、杉田亮毅前社長(現会長)の後継者と目されていた人物だ。日経本体の専務から出版子会社のBP副社長に転じ、08年社長に就任したが、折からの出版不況で創業40周年という節目の09年に初の赤字(営業損失10億5千万円)を計上。同年10〜12月に希望退職を募り、黒字転換にこぎつけたものの、人員削減断行のけじめとしてBP社長職を3年弱の短期で退かざるを得なくなった。これを拾ったのが日経本体の喜多恒雄社長(64)。かつては「平田いのち」と称して、平田氏を社長に担ごうとした経緯もあり、日経の取締 ………

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