巨象メディアの墓場が見える

2011年1月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第57回]

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いまやインテリジェンス・ウォーの主戦場は、サイバー空間に移ってしまった――。ウィキリークスをめぐる一連の出来事は、現代社会の素顔をくっきりと映しだしている。「精緻な暗号システムによって内部告発者を守り抜いてみせる」ウィキリークスはこう訴えて、国家がひとり占めしてきた機密情報を内部告発者から密かに手に入れ、営々と蓄えてきた。10年7月には満を持してアフガニスタン駐留のアメリカ軍に関わる機密文書9万2千点の公開に踏み切り、続いてイラク駐留のアメリカ軍が市民を銃撃する衝撃的な映像を流したのだった。このころから欧米の主要情報機関は、スウェーデンに本拠を置くウィキリークスのジュリアン・アサンジュ編集長を「サイバー・テロリスト」と決めつけ、包囲網を狭めていく。とりわけアメリカのCIAは「オーストラリア生まれの天才ハッカー」と呼ばれた男を国際テロ組織アル・カイ ………

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