2011年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「毎日新聞の東京本社管内と大阪本社管内の朝刊発行部数が遠からず逆転する」との観測が、新聞業界筋に広まっている。10年10月のABC部数をみると、毎日新聞の総発行部数は354万部。このうち東京管内は139万部で前年同月比11万部(7.8%)も減少した。一方、大阪管内は134万部で同6万部(4.6%)の減少にとどまった。東西の部数差はわずか5万部に縮小。東京管内の部数減少ピッチは大阪より深刻で、「部数の東阪逆転は時間の問題」(大手紙役員)とみられている。その原因は媒体力、つまり紙面の中身よりも販売店の体制にあるようだ。業界関係者は「毎日の東京の販売店は弱体化が進み、もはや店の体をなしていないものまである」と話す。日経などに店ごと買い取ってほしいという要請が舞い込んでいるらしいが、「業界全体で部数減が続く中で、傷みの激しい毎日の販売店を買ってもメリットがない」と応じる ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。