日本車「インド・シフト」猛然

中国より伸び盛りのインド。世界最安車が爆発的に売れ、スズキを追いトヨタもホンダも日産も資本投入。

2011年1月号 BUSINESS [中国リスクに先手]

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インドの自動車市場が急成長を遂げている。自国市場が成熟した日本や北米、欧州の自動車メーカーにとって、競争激化と政治リスクが高まる中国市場(10年の年間販売台数見通し1700万台)に比べ、伸び盛りのインド市場(同300万台)は魅力的に映る。中国からインドへ――勢いづく流れのなかで何が成功の条件なのか、現地経済紙ヒンドゥー・ビジネスライン記者、ロードラ・バッタチャリヤ氏に分析してもらった。ここ数年間は年率20%を超す伸びとなっているインド自動車市場の急成長を概観しておこう。この急成長の物語は、インドの巨大な潜在需要にリンクしている――12億人近い人口を擁する巨大市場インドでは、今のところ収益性のある経済活動を行うのに必要な公共交通機関は貧弱な状態だ。それでも旺盛な自動車需要に恵まれるのは、力強い経済成長のおかげだ。新しい仕事が生まれ、賃金も上昇して、乗用車 ………

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