共同通信が「生き残り戦略」 加盟社の評価はパンチ不足

2011年1月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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共同通信社は11月1日に開いた創立65周年記念式で、携帯端末への速報と従来の新聞への読み応えのある記事配信の両方に力を入れる「統合編集」戦略を打ち出した。iPhone、iPadなど電子メディア、携帯情報端末の急速な普及に伴い、新旧メディアに対応した配信ができるようニュース処理の流れを整理し、それぞれに適したレイアウトにするなど、柔軟な姿勢を示した。ただし、石川聰社長は「急ぐところには早く短く出していくが、最重要目的は最終的に加盟社に届ける記事内容の充実」と語り、紙メディアを中心に据える基本戦略は変わらない。さらに、本来の事業パートナーである地方紙と電子メディアのシステム開発を進める方針も示した。日経や朝日、読売、NHKなどによる「地方紙囲い込み」の動きが顕在化する中、共同は収益源である地方紙を死守する構えだ。新メディア対応では携帯事業のNEWSmart、電子ニュ ………

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