幹部職員の自殺に大阪府が異常な緘口令

2011年1月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

「緘口令が敷かれ、何もわからないんですわ」とある職員は声を潜める。10月に大阪府の幹部職員の遺体が淀川に浮かんだ。亡くなったのは大阪府商工労働部経済交流促進課の中塚伸雄参事(51)。同月4日から行方がわからなくなり、庁内の机を調べたところ退職願と遺書が残されており、10日後に大阪市北部の淀川で水死体が見つかった。死亡推定日は6日で、かばんが置いてあった橋から飛び降りたとみて自殺と断定。遺書には「仕事が増えるばかり。限界です」という内容の記述があったという。なぜ、緘口令なのか?半月ほど前の9月14日の大阪府の部長会議。橋下徹知事が台湾出張の際のリスク管理について「台湾との交流は中国を刺激する恐れがあり、レセプション等への参加は慎重であるべきなのに、商工労働部の当初日程には要人の会談も設定されていた」などと、商工労働部の杉本安史部長を厳しく問い詰めた ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。