「職員旅行」の隠れた効用

2011年1月号 連載 [眠れぬ夜のバラード ~うつ病時代の処方箋~]

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職員旅行(社員旅行)はかつて日本の企業において盛んであった。最近は絶滅の危機にある。私の職場でも、参加者は年々減っている。幹事以外の参加者は幹部職員と、自分は休むので代理で行くようにと課長に言われた新人ぐらい。36時間以上も、上司に気を遣いながら貸し切りバスに揺られ、ケバケバした温泉ホテルに缶詰めになるより、友人や家族とゆきたいだろう。しかし、群れて行動する職員旅行は、日本の企業経営に見えざる貢献をしてきたはずだ。たとえば、一緒に旅行するだけで、平生とは違った気働きができるかどうかがすぐにわかる。泊まった次の日の朝、山道を紅葉散策するという計画だった。しかし、あいにくの大雨で山の途中までしか進めず、バスから降りられない。ご当地グルメの店での昼食まで、時間がかなりある。今時、幹事はインターネットの情報でことを進める。ネット情報だけではわから ………

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