北朝鮮にとって戦争は滅亡を意味するが、双方の領海主張を巡る対立は解決が難しく、小紛争が続きそうだ。
2011年1月号 GLOBAL [どっちもどっち砲撃事件]
11月23日、韓国が実効支配している黄海の大延坪島(テヨンピヨンド)に対し、北朝鮮軍が海岸陣地の榴弾砲、多連装ロケット砲による砲撃を加えた事件について、北朝鮮専門家の多くは「金正日(キムジヨンイル)総書記の三男、金(キム)正恩(ジヨンウン)氏が後継者としての地位を固めるため、軍の指揮能力を示した」とか「朝鮮戦争の休戦協定を正式の平和条約にするため、米国と直接交渉をめざす北朝鮮は、ロスアラモス国立研究所(米国の核開発センター)の元所長のシーグフリード・ヘッカー米スタンフォード大学教授を招き、11月12日にウラン濃縮施設を見せた。これと軌を一にしたいつもの瀬戸際外交ではないか」と解説している。だが、金正恩氏が3代世襲で後継者となることに中国は元来懐疑的だ。現在は一応了承した形になってはいるものの、韓国砲撃を主導するような危険人物ならば、経済発展を第 ………
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