日本、アリバイ外交の悲喜劇

2010年12月号 連載 [硯の海 当世「言の葉」考 第56回]

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怒りがあまりに高じてくると不思議なことに笑いたくなってくる。情けなくて、もう笑い飛ばすしかないという気持ちになってくる。次から次へと笑い飛ばしたくなるようなできごとが起きる。日本の外交のことである。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像を公開するかどうかですったもんだしたあげく、限定的な国会議員だけが見るということになったが、その国会議員が見た編集した映像よりはるかに長いものがユーチューブに流れた。中国への配慮で公開しないことにしたものだが、ユーチューブは中国当局の規制をくぐり抜けて、一般の中国人も見ることができる。パソコンで見たが、かなりの迫力である。この映像は海上保安庁が撮った本物で、しかも衝突の非はあきらかに漁船側にあることがわかる。政府は「危機管理上、ネットに流れたということは由々しき問題であり、徹底的に調査する」としているが ………

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