ロッパ日記 の禁煙物語

喀血と意志薄弱との死闘

2010年12月号 連載 [日記逍遥 第23回]

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「禁酒も禁煙もしたことがないが、何とかして節煙は実行してみたい」昭和26年8月30日、古川ロッパ日記に初めて「禁煙」の文字が登場する。5カ月後には禁煙宣言となる。「俺自身、煙草と酒を、さあ何時迄つゞくにしても、一応禁じようと決心…一本だけ吸って、あとは禁酒禁煙する考へ、意志の強さは、まあ見てゝくれ」(昭和27年1月22日)だが10日後、意志の強さはどこへやら、まずは禁酒を放棄、続いて4日後、食後に思わず煙草のうまさを口にすると、夫人が1本差し出す。「ウーム、禁を破るか。一口、スーッとやる、ウフゝゝゝ嬉しくって笑っちまふ…遂に十五日目にして、禁煙も破れたり矣」(2月5日)5月16日に再びチャレンジする。「明日から禁煙十日間といふ決心をした。第二回禁煙旬間といふ奴なり」だが翌日になると「あゝ煙草吸ひたくて、空中を摑む」と悶絶し、翌々日にはあっさりと放棄する。「節 ………

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