2010年12月号 GLOBAL
10月29日、「アル・カイダ」の悪夢がよみがえった。イエメンから米国シカゴのシナゴーグ(ユダヤ礼拝堂)宛てにUPS便とFedEx便で発送された小包爆弾が、英国中部の空港とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ空港荷物集配所の2カ所で見つかったのだ。国際テロ組織アル・カイダ系でイエメンに拠点を置く「アラビア半島のアル・カイダ(AQAP)」が11月5日、犯行声明を出した。未然に防げたのは、英政府通信本部(GCHQ)のアフガニスタン拠点と、米国家安全保障局(NSA)がオーストラリアに置く傍受施設が爆弾テロ計画に関する会話をキャッチしたからだ。会話の発信源は、AQAPの爆弾製造拠点があるというイエメン南部。これを受けて英対外諜報機関MI6が、AQAPの爆弾製造担当イブラヒム・ハッサン・アルアシリがシカゴ行き航空便で爆発物を仕掛けた二つの小包を発送しようとしていると警告を発した。AQAPはさら ………
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