2010年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「三越銀座店の増床は失敗ではないか」と囁かれ始めた。三越伊勢丹ホールディングスは9月11日、三越銀座店を改装オープン。総事業費約420億円を投じ、売り場面積は約1.5倍になった。オープン月の9月は前年同月比39.8%増、10月は同62.2%増と売り上げを伸ばしたが「開店景気が数カ月続くのは当たり前。売り場面積が約1.5倍になったのだから、売り上げは倍増しないと、低空飛行だ」と大手百貨店役員は酷評する。三越伊勢丹では増床後の銀座店の初年度売上高を09年の428億円の約1.5倍の630億円と見込むが、「客が殺到する改装直後に2倍、3倍に伸びないと、通年で1.5倍をクリアするのは難しい」と、同役員は言う。低空飛行の原因はハッキリしている。「銀座店改装では伊勢丹流を強制導入したが、三越側の巻き返しで全体の品揃えや売り場作りがちぐはぐになった」(百貨店業界筋)。三越伊勢丹の石塚邦雄社 ………
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