2010年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
世代交代を主張する自民党の「改革派」が消沈している。衆院北海道5区補欠選挙で、町村派会長の町村信孝元官房長官が当選した後、急先鋒である山本一太参院議員は周囲に「谷垣禎一総裁を降ろすハードルが高くなってしまったな」とぼやいた。山本氏や世耕弘成参院議員ら世代交代派にとっては「町村氏は落選したほうがよかった」(山本氏周辺)。そうなれば「谷垣総裁では勝てない」という悲観論が高まり、世代交代が進むからだ。ところが、町村氏が圧勝し、谷垣総裁を支持した旧世代が勢いづく結果となった。ここにきて菅内閣の支持率はつるべ落とし。自民党にチャンスが回ってきたようだ。「しかし、民主党を追い詰めても、谷垣総裁ら旧世代が勢いを増すようでは元も子もない」(山本氏周辺)「派閥打倒」を訴える中堅議員は「小沢一郎元代表が『自爆テロ』で民主党を割り、政界再編の起爆剤になってく ………
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