街全体が「最貧地帯化」する大阪市

2010年12月号 BUSINESS

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政府がまとめた「平成20年住宅・土地統計調査」で衝撃的な事実が判明した。大阪市の中心部は今や全国の都市部で突出した貧困地帯なのだ。大阪市西成区の平均世帯年収は257万円で、全国1318市区町村中1317位。同市には浪速区=348万円(1246位)、平野区=363万円(1200位)、東淀川区=366万円(1198位)、港区=389万円(1136位)、東住吉区=398万円(1103位)、東成区=412万円(1041位)、中央区=412万円(1039位)、淀川区=422万円(1006位)、城東区=422万円(1005位)と、1000位以下が10区もある。この調査は総務省が5年に1回、全国の人口1万5千人以上の市区町村で実施(サンプル数45万世帯)。主目的は「我が国の住宅、土地の保有や世帯の居住状況の把握」だが、補足的に世帯の収入も尋ねている。従来は年収の階級が300万円未満、300万円以上500万円未満など9区分だったが、今回から100万円 ………

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