2010年12月号 連載 [メディアの急所]
「ANY」が経営側だけでなく労組の世界でも攻勢をかけ始めた。ANYとは07年10月に結成された朝日、日経、読売の新聞「強者連合」。新聞労働運動の総本山である新聞労連を舞台に、春頃から主導権を握ろうと画策しているという。最初は朝日新聞労組本部執行委員会が4月21日に出した「新聞労連改革」の提言だった。6月に創立60周年を迎える労連に対し、「歴史的役割は大きい」としながらも、いくつか注文を突き付けた。第一に「ナショナルセンターとしての連合との関係強化」を明確に求めた。新聞労連は旧社会党系の流れを汲む連合とも、共産党系の全労連とも、距離を保ってきた。しかし、書記局は全労連に近いとされ、連合志向の読売労組が反発してきた経緯がある。朝日の提言はこの読売路線に同調したものだ。第二は内外タイムス労組への支援を批判した。新聞労連は06年秋に内外タイムス労組に3千万円の闘 ………
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