新米の価格急落は人為的? 農水省が牽制

2010年12月号 BUSINESS

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今年は猛暑の影響でおコメが不作(10月28日現在、作況指数98)だが、新米買い取り価格をめぐって農水省と農協(JA)のバトルが勃発した。戸別所得補償元年で農家の作付けは去年より抑制されたうえに不作なのに、フタを開けてみれば、新米の9月の平均価格(生産者団体が卸業者などに販売する相対取引価格)は60キロ(一俵)あたり1万3040円と、前年同月比で14%、2千円以上もの大幅値下がりとなった。なぜか。農家からコメを買い上げる際に農協が支払う「概算金」という名目の前払い金が去年より一俵2千~3千円も下がり、概算金が過去最低となっていることが響いている。それを不審に思った農水省は10月1日から1週間、コメの買い取りについて調査を行った。コメの主産地21道県から43農協、114人の生産者を任意抽出して面接。聞き取り結果をまとめたのが「22年度産米の概算金をめぐる状況についての事例」 ………

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