2010年11月号 BUSINESS
民主党の小沢一郎元幹事長が強制起訴されることとなり、菅直人首相や仙谷由人官房長官ら執行部には安堵の色が広がっているが、政権の実績は皆無に等しい。そんな改造内閣の数少ない目玉は、唯一の民間人閣僚となった片山善博総務相と、衆院当選わずか3回で国土交通相に抜擢された馬淵澄夫氏だ。鳩山由紀夫前首相の退陣を受け、菅氏が党代表選への出馬を正式表明した6月3日の昼過ぎ、菅氏は霞が関の警察庁あたりで報道陣をまいた。その足で密かに向かっていたのは、当時、国交省の副大臣だった馬淵氏だった。会談はサシで行われ、代表選への出馬が取り沙汰されていた馬淵氏は、その場で菅氏へ「支持する」と伝えた。この日、菅氏が出馬の挨拶回りをしたのは、岡田克也外相(当時)、羽田孜元首相、輿石東参院議員会長ら実力者ばかり。その合間に、わざわざ当選3回の馬淵氏を訪ねたのは、菅氏が高く評価し ………
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