2010年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]
内紛が続く大阪府吹田市の千里金蘭大学で、校長と学長の対立が激化し、罪のない生徒たちにまで飛び火している。大学教員の雇用問題ですったもんだの末、学長が率いる大学側が、理事長が校長を兼ねる附属高校からの推薦入学枠を激減させると突然通告した。内部進学を当てにしていた生徒の大半が急きょ外部受験を余儀なくされるという異常事態に、父兄は「約束が違う」と怒り心頭だ。関係者によると、附属高校から千里金蘭大への推薦枠はこれまで16人で、高校では藤林富郎理事長兼中・高校長が「今年度もそれを前提に来春入学の推薦を予定している」と、生徒や父兄に約束していた。ところが、7月になって土肥義胤学長率いる大学側が、附属高校の推薦枠を3人(13人減)に絞ると通告した。このため、大学への内部進学を予定していた生徒の多くが推薦入学の道を閉ざされた。父兄は学校側に推薦枠が縮小された ………
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