会長―副社長コンビに頭が上がらない野路社長。「ご託宣」が罷り通る女性部長まで登場。
2010年11月号 BUSINESS
経済産業省と国際石油開発帝石がイランで進めてきたアザデガン油田開発から撤退することを決めた。アザデガンは原油埋蔵量260億バレルともいわれる世界有数の油田。日本とイランは2000年に開発に合意し、04年には日本が権益の75%を取得。その後、06年に10%に引き下げた。かつて経産省は「原油調達で中東産油国への依存度を引き下げることは、安全保障上の国是」と主張し、米国の警告に耳を傾けず、イランにすり寄った。「そこから手を引くことは、経産省のエネルギー戦略の敗北を意味するだけに、米国がちらつかせた制裁カードはきつかった」と、大手商社幹部は解説する。もっとも、経産省は撤退してもメンツが潰れるだけで、経済的な実害は生じない。米国がイランと密接な関係を築いている対象を制裁リストに載せる中で、実害を被るのは企業だ。アザデガン油田の場合は、開発実務を担うため、一部出 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。