2010年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
みずほフィナンシャルグループ(FG)の塚本隆史社長は9月6日付の日本経済新聞を見て仰天した。そこには日経主催で10月下旬に開催する「第12回世界経営者会議」の広告特集が載っており、ゲストスピーカーとして、みずほコーポレート銀行(CB)の佐藤康博頭取が大々的に取り上げられていたからだ。「なぜ、佐藤君なんだ!」事前に何も聞いていなかった塚本社長の剣幕に、FG幹部は凍りついた。そもそも佐藤頭取はFG傘下の銀行の頭取にすぎず、みずほグループを統括するFGの代表は塚本社長にほかならない。「世界経営者会議」の趣旨から考えても、FG社長が登場すべき舞台だろう。しかも、塚本氏は米ハーバード大でMBAを取得した国際派で、佐藤氏より入行年次も先輩である。ボタンの掛け違いは、日経の岡田直敏常務が話を持ち込んだFGの某部長の独断専行が原因。某部長は旧日本興業銀行出身のエリートで、さ ………
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