小津 泰史氏(ノキア・シーメンス・ネットワークス[NSN]社長)

通信設備投資の重荷アウトソースに活路

2010年11月号 DEEP [インタビュー]

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――7月の講演で、10年後に通信事業会社の収入が「1ギガバイトあたり98%減少する」という衝撃的な試算を発表しました。小津 ええ、データ通信量(トラフィック)が過去3年で年率100~300%も伸びています。日本以外の国々は、第2世代(2G)からやっと3Gに移行しようとしているところで、いきなり何十倍もの通信量のiPhone(アイフォーン)が登場して大変です。日本はすでに3Gに移行して高機能端末が普及しているため、落差がそれほど大きくないのですが、スマートフォンが普及してくれば、ネットワークが圧迫される。ところが、データ通信の料金は定額制で収益が比例していません。通信事業会社はiコンシェルやBeeTVのようなアプリ(応用ソフト)で稼ぐことが必要になります。そのアプリの通信量増大に耐えるためにも、土管を太くする設備投資は今後も続けざるをえないでしょう。――どんどん薄利になれば ………

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