財政難でも増え続ける公立図書館

一日の利用者が3千人超、年間100万人超の図書館も。地域図書館が果たす大きな役割。

2010年11月号 LIFE

公共図書館が増え続けている。文部科学省の社会教育調査統計によると、1999年度に2592だった図書館は3年ごとの調査で増え続け08年度には3165と、9年前から570館余も増えた。どの自治体も財政難に直面しているのに、である。だが、全国1810(08年10月現在)市町村のうち、図書館を設置している自治体は1314。率にして73%にとどまる。市と町の差は大きく、たとえば千葉県の場合、市の設置率94%に対し、町ではわずか29%。さらに村になると、福島県6.7%、奈良県8.3%、青森県12.5%という具合。自治体の社会教育に対する意識と財政力の差を如実に反映している。自治体による格差に加え、図書館は近年、さまざまな問題を抱えている。最たるものは、図書館で働く職員の問題だろう。08年度でみると、全国の図書館に働く職員は計1万4千人余を数える。ところがこの数は専任の常勤職員数にすぎず、身分の不安 ………

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