創価学会にひれ伏す首相の足を引っ張る官房長官。「矢野に叙勲」とは、何を考えているのか。
2010年11月号 POLITICS
政権担当能力を疑われる首相の菅直人にとって、まさに神風が吹いた。東京第5検察審査会の起訴議決で、民主党元代表の小沢一郎は、早ければ年内にも、政治資金規正法違反の罪で強制起訴され、刑事被告人となる。何年かかるかわからない裁判が有利に決着しなければ、再び表舞台に立つなど思いもよらない。首相候補から滑り落ちた小沢の政治力は格段に弱まった。菅は「衰弱した猛獣」の小沢に離党を迫るまでもなく「飼い殺す」ことで、幹事長の岡田克也や外相の前原誠司らの「ポスト菅」の動きを封じ込め、長期政権へのパスポートを掴んだ。菅は今、民主党代表任期(2年)が切れる2012年9月まで、首相の座を確保したと、ほくそ笑んでいるに違いない。衆院議員の任期満了は3年後の13年8月。次の参院議員の改選はやはり13年7月だ。代表3選を狙う菅には12年に解散カードを切る選択肢はあるが、踏み切らなけれ ………
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