プーチン主宰のヴァルダイ会議にただ一人招かれて、「中国一辺倒」でないロシアの本音を察した。
2010年11月号 GLOBAL
9月6日午後5時、本稿筆者(畔蒜泰助・東京財団研究員)を含む世界中のロシア専門家、ジャーナリスト約50人を乗せたロシア政府専用機が、まだ夏の日差しが照りつけるロシア黒海沿岸の避暑地ソチ(2014年冬季五輪の開催地)に降り立った。ロシア国営ノーボスチ通信などが主催する国際会議、通称「ヴァルダイ会議」(Valdai Discussion Club)の最大のハイライトであるウラジーミル・プーチン首相との晩餐会が待っていた。プーチンが大統領時代の04年にスタートし、今年で7回目を迎えるこの会議は、海外から50人前後が出席、ロシア国内からもほぼ同数の有識者が招待される。その時々のロシアの重要課題について議論する前半部と、海外からの参加者がロシアのトップリーダーと対話を行う後半部から構成される。日本人の参加枠は例年1人(中国は3人)で、これまで日本からは青山学院大学の袴田茂樹教授、法政 ………
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