「仙谷官邸」に財務省は我が世の春

代表選翌日の為替介入は、菅勝利への「祝砲」。自民党時代と何も変わらぬ「財務省主導」。

2010年11月号 BUSINESS

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本性は官僚嫌いの「財務省ファン」Jiji Press「(鳩山政権の発足時)そもそも仙谷(由人)さんは、元大蔵官僚の藤井(裕久)さんに次ぐ財務相候補だった。事務次官会議の廃止など官僚嫌いで知られたが、根っからの消費税増税論者で、財務大臣に迎え入れたい人だった」(財務省OB)その仙谷氏が財務相ではなく、菅内閣の官房長官に横滑りし、瞬く間に「陰の総理」と揶揄される力を発揮し出した。菅直人氏は財務相を経て総理に就任。仙谷氏は野党時代、旧大蔵委員会や予算委員会で活躍した論客で、財務省との関係は深い。菅・仙谷官邸が財務省と手を握ったことで「漸く民主党政権の土台ができあがった」と財務省幹部は漏らす。

勝財務事務次官が忠誠の証

予算や税制改正、財政健全化計画などを思惑通りに進めるには、政権中枢に寄り添い、実力者と腹を合わせなければならない。自公連立の麻生政権時代には、財務・金融・経済財政 ………

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